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要介護妖怪爺だった黒ラブ「ラブ爺」の想い出、ヘタレのキャリチェン・きいちゃんの毎日、それに管理人の思いつき話を綴ります。
正常ではない人達との対話
2012年05月24日 (木) | 編集 |
またしても想い出話で恐縮なのですが、何故か思い出して
しまったので書きます。

世の中に本当に頭がヘンな人がいるんだ、と知ったのはかれこれ
15年くらい前でしょうか。
まだ実家で、ピアノの生徒さんを何十人か抱えていた頃の事です。

ある日、突然チャイムを鳴らして訪ねてきた人がいました。

たまたま私が出てみると、年の頃は30代前半から半ばくらいの
女性が一人、門の外に立っていました。

とっさに、私は生徒のお母さんか、問い合わせの方だと思いました。

その女性は私の顔を見ると、
「○○(私の旧姓)先生のお宅でしょうか」
と尋ねてきました。

当時、我が家はとうちゃんもかあちゃんも私も皆「先生」と名のつく
仕事をしていたので、一瞬「どの先生かいな?」と思いました。

話を聞こうと、その女性の傍に行った時です。
様子がおかしいのに気付きました。

両手の指に、おもちゃのプラスチックの輪をたくさんはめていたのです。
襟元にも、子供用のアクセサリーがじゃらじゃらと。

この人、おかしい
そう思いました。

しかし、ご機嫌を損ねて暴れられても困るので、つとめて冷静に
何事もないような顔をして応対しました。
「何のご用でしょうか?」

するとその女性は、
「ここは○○病院の先生のお部屋ではないでしょうか」
と聞いてきました。
病院の先生と間違えているらしい、と思い
「すみませんが、ここは病院ではないんですよ。」
と丁寧に答えると、その女性は怪訝な顔をして、それでも
「そうですか。間違えました。すみませんでした」
と足を引きずりながら、ゆっくり去っていきました。

翌朝、5時くらいにまたしてもチャイムが鳴り、何だろうと思って
いたら、とうちゃんが
ヘンな女の人が走って去っていったぞ」
と言うではありませんか。

昨日の人だ、と思った私は、それから近所の方何人かに
「こんな事があったんですが」
と聞いてまわりました。

すると一つ隣のブロックの方が、
「それは多分、Tさんの娘さんでしょう。ウチの息子が、二階から
飛び降りるのを見ました」
と教えてくれました。

その方によると、その女性は本当に頭がおかしくて入院していたらしく
たまたま自宅に戻ってきているのだそう。

それで、近所なのに見た事もなかったんだな、と納得しました。

聞けばその女性、何が気に入らなかったのか、隣の家の少年を
いきなりひっぱたいたのだそうです。

ああ、怒らせないで良かった、と思いました。


それから何年かして、またしてもおかしな人の対応をすることに
なりました。

その日はちょうど中学生の生徒のレッスンに来ていて、次の生徒も
椅子に座って待っていました。

そこに、突然教室の扉が開いて、40歳前後位の女性が飛び込んで
来たのです。

その時も私は、「生徒のおかあさんかな」と一瞬思いました。
でも、見覚えがありません。

え~っと…と考えているうちに、その女性は勝手にズカズカと入って
来るではないですか。

生徒達は、目がテンです。

そのうち、その女性が、灰が落ちそうなタバコを持っている事に
気付きました。

この人、おかしい

近所のヘンな人が来た時を思い出しました。
やっぱり、暴れられては困る。
しかも、今回は室内だし、生徒達もいる。彼女たちに、何かがあっては
いけない。

そこで私は冷静を装って、静かに聞きました。
「何か御用ですか?」

するとその女性は、穴があくほど私をじ~っと見つめ(正直、気持ち
悪かったです)、
水をください
と言いました。

「水道の水でも良いですか?」
「良いです」

そこで洗面台に行って、コップに水を汲んでその女性に差し出すと、
一気にガブっと飲みほし、それからまたじっとこちらを見ています。

「まだ何か御用ですか?」
と聞くと、何とも形容しがたい表情をしながら、
「いえ、良いです。ありがとうございました」
と言って、出ていきました。

出ていったのを確認してから、玄関に鍵を閉め、生徒達に聞きました。
今の人、知ってる?

二人とも、首を横に振りました。

水一杯で、帰ってくれて良かったと思いました。

その女性が、どこの誰だったのか、いまだにわかりません。

それらの事件(?)からの教訓、というわけではありませんが
私はかなり深刻な精神病を患っている方とは、あまり関わらないように
しています。
何故って、医者でも専門家でもない私に、出来る事はないからです。

ネットでも時々おかしな人がいますが、よほどの事がない限り
真正面には向かわないことにしています。
ただ、お大事に、と思うだけです。

犬達にも精神病は存在しますが、人間ほど多くはないようですね。
何故なのかなぁ…

なでなで
ちょっといつもと違う顔のきいちゃん


あ、Ericさんのブログが更新されています。
九盲情報をお読みになりたい方は、是非。

アトムの幸せを考える

それから、鳥取ループさんも引き続き取材をしてくださって
いるそうなので、近々興味深い記事を拝見出来る事と思います。

Gstoneさんのブログも更新されていますので、興味のある方は
是非。
合わせてお読みになると、からくりが見えてくると思います。

いきもののこと



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ジジイに用はねぇ
2012年05月19日 (土) | 編集 |
ずっとずっと昔の、ラブ爺の先代・クリ爺の思い出です。

クリ爺は柴の雑種で、ラブ爺よりもさらに闘争的、生涯
お友達と呼べる子はいませんでした。
中学のクラスメイトに、押し付けられた形で我が家に来たクリ爺は、
最初からひねくれていました。
そのひねくれ度は、きいちゃんといい勝負だったと思います。

なんで、ウチにはそういう子が来るんかな~

それはさておき、そのように愛想の悪いクリ爺でしたから、当然
敵は多く、散歩のたびにあちこちから吠えられるのは、仕方の
ないことでした。

正確な生年月日はわからないクリ爺でしたが、おそらく15歳くらい
だったのでしょうか。
やる気はあるのですが、だいぶ衰えてヨタヨタ歩くようになっていました。

ある日、宿敵とも呼べる柴君がいる家の前を通りました。
その子は、いっつもクリ爺を吠えまくっていて、しかも家の
ガードが甘く、いつか出てくるだろうと思っていました。

その日も、吠えまくってた柴君。
案の定、柵のすき間から飛び出てきました。

うえぇ~どうしよう???

と思ったのもつかの間、柴君はクリ爺の傍まで来ると、
クルっと踵を返して、家に戻っていきました。
まるで、
「なんだ、ジジイか。じゃあいいわ
と言わんばかりの様子で。

その時私は思いました。
犬には、ちゃんと仁義があるんだ、と。

人間は、時に自然のルールを平気で無視します。
弱者を挫き強きを助け、自分の欲望のままにそのルールを
壊します。
集団で年老いたホームレスを襲う少年たちなどは、その具体例
でしょう。
高齢者を騙す詐欺もそうです。

自分さえ良ければ良い。今だけ良ければ良い。
そんな身勝手な心理の表れです。

もちろん、きちんと躾けと教育を受けた人間は、最低限の仁義を
守る事は知っています。
それでも昨今は、知りつつも自分の欲望に負ける人間が多い。

アナタの立場でそれをしてはダメでしょ?と言う事を、いとも
簡単にしてしまう輩の何と多いことか。

新聞やテレビなどで、モラルの低下した人間達の引き起こす事件を
見聞きするたびに、この柴君を思い出します。
そして、
「俺達は、お家も良くない、教養もない番犬だけどよ。仁義は
知ってらあ」
と言われているような気がするのです。

動物はモノだとか、盲導犬は道具とか言ってる人間達に、ちょっとは
見習って欲しいものです。

そうそう、皆さんにお願いした署名は、17日に提出されたそうです。
詳しくはライフさんのブログを。


チョイ悪きいちゃんは、こ~んなことしてました。

禁断の布団1
そこはターミ兄の布団の上じゃ…

禁断の布団2
豚っ鼻して

禁断の布団3
悪びれもせず遊んでいました


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最近のきいちゃん
2012年05月13日 (日) | 編集 |
ボクの出番が少ないでし」と言われてしまったので、
きいちゃんの近況を書きますでし。

きいちゃんはカミナリが嫌いです。
2,3年前までは平気だったと思うのですが、いつの頃からか
怖がるようになってしまいました。

なので、先日の荒れ模様の天気の日などは、きいちゃんにとっては
受難の時です。
私達にはほとんど聞こえないような、遠くのかすかなカミナリの音にも
ビクビクして、私の足の間に入ってきたり、とうちゃんの膝に
乗ってしがみついていたり。

可愛いんですけど、これではとても一人で留守番は出来なさそうです。

カミナリ怖いのきいちゃん 003
私の足元に隠れて震えているきいちゃん

そして、最新のきいちゃんの意思表示。
原則として、きいちゃんは人間の寝どこには来ないのですが、
気に入らない事があると、とうちゃんのベッドかターミ兄の布団
黙って寝ています。

カミナリ怖いのきいちゃん 002
現行犯逮捕直前、見つかって立ちあがるところ

主に留守番をさせられた時や、散歩の催促をしているのに
ターミ兄が構ってくれない時などです。
何故か私のベッドには乗りません。

一昨日、遅ればせの狂犬病予防の注射と、フィラリアの薬をもらいに
行ってきました。
本当はもう少し早めに行くはずだったのですが、GWが入ったり
天気がむちゃくちゃ悪かったりで、遅くなってしまいました。

病院の女医さんと助手のお姉さんは、いつもきいちゃんを見ると
可愛いわね~キッド君は良い子で、ホントに可愛いわね~
と褒めてくれます。

きいちゃんは、診察室に入ると診察台に自分で乗り、ちょっと
怖くて緊張しているのか、大抵もじもじしながら固まっています。
暴れたり騒いだり(誰かさんみたいに)しません。
なので、とても楽です。
他の病院に行った時もそうですが、大抵褒められて可愛がって
もらえます。

顔が可愛いと得ですなあ。(違うって?)

6歳になったきいちゃん、時たまおぢさんの顔をしますが
飼い主が見ても本当に可愛い顔をしています。

カミナリ怖いのきいちゃん 008
足も長くてスタイル良いし

「可愛い」と言うお仕事に関しては、エリート君です。

カミナリ怖いのきいちゃん 001
日向ぼっこ~


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あるべき自分でいるために(ちょっと怪しい話)
2012年05月10日 (木) | 編集 |
GWもワタクシの誕生日も、あっという間に終わってしまいました。

金なしヒマありのワタクシは、かあちゃんに付き合って
おダンス三昧でございました。
他にはこれと言って、特筆すべきもございません。
そんなわけで、ブログもほったらかしになっていました。

GW中は、九盲関係もそうですが、どこもお休みモードで
新しい情報もお話もありませんでした。(全然なくはないのですが
今はまだな~いしょな事もありますゆえ)

来週には、署名が提出されるでしょうから、それからまた
いろいろ動きがあるかもしれません。
その時は、お知らせしますね。

さて、特に何も動かないようなので、ワタクシは自分が興味を
持った事をずっと追及していました。
主に、精神世界に関する事です。

と言っても、オカルトではありません。
オバケを見ても、今の生活には何の役にも立ちませんし、
楽を出来る超能力など、この世に存在しませんから。

しかし、目に見えないけれど、私達にとって大切なこともあります。
助けになるものもあります。
そんな事を、ずっと勉強していました。

ヘミシンクを聴いたり、レイキ・ヒーリングの勉強をしたり、心理学
本を読んだり。

特にちょっと面白いと思ったのが、ヘミシンクです。

ヘミシンクの基本的な原理は、シンプルです。
ヘッドフォンを使って、左右の耳に違った周波数の音を聞かせると
二つの音は脳幹で合成されて、第三の周波数を発生させます。
その時脳は、新しく脳幹で発生した周波数に同調し、しかもそれは
右脳・左脳に同時に伝えられます。
その結果、左右両脳が同調して活動するようになるのです。

それでどうなるかと言うと、人間の意識をいろいろな状態に導き
変性意識トレーニングが出来るようになります。
ヨガや武道の達人、また高僧などが到達する精神・意識に近い状態に
なったりもするんですね。(厳密に言えば、ちょっと違いますが)

そうすると、なかなか興味深い事が起きます。
知覚や意識の変革、また問題意識(注意欠陥・多動性障害など)の
改善に役立つほか、自身のガイドと会ったり、過去世を見たりなど、
スピリチュアル系な事も起きたりします。

スピ系の話に関しては、んなことあるかい、と思う方の方が圧倒的に
多いと思います。
夢でも見たんだろうと。

まあ、誰も確証はないわけですから、夢かもしれません。

しかし、夢もまたその人の何かを語っているわけですから、それも
意味がないわけではない、と個人的には思います。

ただ私は、不思議話そのものにはあまり興味がありません。
前世を見ても、幽霊を見ても、それ自体はだから何?と思います。

目に見えないものの存在を、どう受け止めるかはその人次第です。
私は、オカルト話には興味はありませんが、絶対的な生命の源・
パワーはあると思っています。
それを何と呼ぶかは人間の自由で、その力と同調した方が人は
本来の力を発揮出来るのではないか。
その人のあるべき姿でいられ、進むべき方向に行かれるのではないかと
そんな気がするのです。

もっと簡単に言えば、それが自然な事なのではないかと。

動物は、別にヘミシンクを聴かなくても、難しい話を読まなくても、
宗教に頼らなくても、人間よりはるかに自然に生きています。
選択肢を持たないからだ、と言えばそうかもしれませんが、
では選択肢がたくさんある人間が、つど正しい選択をしているかと言うと
そうとも言えない。
むしろ私は、彼らの自然体な生き方に、学ぶ事があるように感じます。

レイキ・ヒーリングなど、拒む人間には効果が出ませんが、動物には
確実に効きますしね。

とりとめなくなってしまいましたが、私は自分の本質を知り、理解し
「あるべき姿の自分」でいたいと考えています。
今年の誕生日以来、特にそう思うようになりました。

ちなみに私が見た私の前世の一つは、オオカミと仲良くしようとしている
森の孤独な青年でした。大昔のようでしたね。
だからどーした、なんですが、ちょっと納得もしているワタクシです。


可愛い可愛いきいちゃん 009
自然体のきいちゃん


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曖昧な定義
2012年05月01日 (火) | 編集 |
GWですね~
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

我が家は、私の誕生日があるにも拘らず、何のイベントも
ございません。

金なしヒマありのワタクシは、かあちゃんのお守を兼ねて
おダンス教室に行くくらいです。

気分的には、何だかあまりパッとしません。

イベント三昧のご家庭が、ちょっと羨ましいです。

ところで最近、車による悲しい事故が相次いでいます。
ディズニーランドに向かう途中の、高速バスの事故もそうですね。

私はかねがね、高速バスだけでなく、観光バス・長距離トラック
運転手のスケジュールはどうなんだろうと、疑問に思っていました。

コストを下げる為に、一人の人間を酷使する。
その結果、無理を重ねてきた体は悲鳴を上げ、居眠りや、過労により
判断力が鈍るなど、安全な運転が困難になる状況になります。
事故にならない方が不思議です。

そのつど、聞かれる言葉があります。
適正」「適宜」「適切」などと言う言葉です。

運転手には適宜休憩を取るよう指導していた。
運行は、法律上問題なく適正だった、云々。

それなら何故、このような事故が起こるのでしょう?

同じ事は、他でも言えます。

身体障害者補助犬法もそうです。
「自ら身体障害者補助犬の行動を適切に管理することができる者が
扱う」
「犬を苦しめることなく愛情をもって接すること等により、これを
適正に取り扱わなければならない」

適切・適正って、何なんでしょう。
こんな曖昧な言葉では、法的に意味がないと思うのです。

「犬畜生なんて、昼間は繋いで飼って、夜になったら裏山に
放しておけば良いさ」
と言う飼い主と、
「犬は家の中で飼って、運動や食事には人間同様に気を使う」
と言う飼い主とでは、「適切」の定義が違うでしょう。

日本には、曖昧な定義が多過ぎると思います。

曖昧ゆえに、感情の摩擦が起きない場合もあります。
しかし法的な事となると、曖昧表現では困ります。

何故曖昧か。
それは、行政や機関のトップが責任を取りたくないからでは
ないでしょうか。
つまりその決断を、現場に丸投げしているのです。

私はこれを、「日本人の大好きな性善説」と呼んでいます。
まあ大雑把に決めておけば、あとは皆良心でやってくれるさ、と。

でも、人の感覚に依存する法律では、法律としての意味をなしません。

ループさんの記事にもありましたが、盲導犬の入店拒否をしては
いけないという法律も、そのあとに「ただし」で続く文章があります。

「障害者補助犬の同伴により、当該施設に著しい損害が発生し、または
当該施設を利用する者の著しい損害を受ける恐れがある場合、その他の
やむを得ない理由がある場合はその限りではない」

著しい損害って何なんでしょう。
毛が散る云々と言う意見もあるそうですが、服を着たおとなしい
盲導犬が、空中に舞い散るほど毛を撒き散らすのでしょうか。

私は、個人的には躾けの悪い子供が走りまわる方が、よっぽど
不衛生だと思います。

しかしこんな曖昧な表現では、店側の責任者が著しく犬嫌いであった
場合など、
「ウチにとっては損害がある」
と判断すれば、入店拒否が出来ると言う事になってしまいます。
実際そのように拒否され、問題になったケースが、ループさんの
記事には書かれていました。

立場の弱い人達、またもの言わぬ動物達を守るための法律には
曖昧な表現ではなく、きちんとした規準を示して欲しいと思うのです。


見つめるでし
ねえねえ

ちろり
何でしか

最近キミ、態度大きいよ




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