要介護妖怪爺だった黒ラブ「ラブ爺」の想い出、ヘタレのキャリチェン・きいちゃんの毎日、それに管理人の思いつき話を綴ります。
例外
2006年02月21日 (火) | 編集 |
珍しい事もたまには起きるもんだ。

二階で用事をしていたら家電が鳴った。
表示をみると、ヒョウジケンガイとなっている。
なんだろう・・・?と取ってみると、
Hello

あれれ、英語だ。なんで?
が、直ぐに気を取り直して考えた。国際電話がかかってくるとしたらカナダの友達か、
それともアメリカのダンス屋さんか。
しかしかかってくる事はまずないはずだ。
で、聞いてみると
教会ですか」(英語でですよ)
とおばちゃんの声が言う。
「いいえ、どちらにおかけですか」(しつこいけど英語です)
と聞くと、我が家の番号を言う。
「それは私達の番号だけど、ウチは教会でありませんよ」
(ターミ兄は仏教徒だし)
と言うと、なんだかガッカリした様子。
でも間違い電話に気づいたようで、
「Thank you」
と言うとおばちゃん(おねえちゃんだったらごめんなさい)、電話を切った。

国際電話の間違い電話ってあるんだなもし。
初めて受けたわん。

ところで、ラブ爺が明け方ハアハア呼吸が荒くなった事はどこかで書いた。
このハアハアいう症状は、はなちゃんをはじめ他の子にもあると聞き、
「そうなんだ。」
とちょっと安心をした。
トシのせい、と言うことなんだろうと。
そして、酸素缶が有効な事があると聞き、用意しておいた方がいいのかな
と思っていた。

一昨日の早朝、またもや爺がハアハアいって目が覚めた。
ちょうど暑い日のように、口を開けてハアハアと息をしている。
「ああ、まただ」
どうしてあげようかと思ったのだが、まだ酸素缶は買っていない。
しかたがないので頭をなでながら様子を見ていたのだが、ふと気が付いた。
前回もそうだったのだが、爺のハアハアはいつも早朝だ。
そしてハアハアと一緒に聞こえてくる音がある。
それは、
グルグルキュ~
と言うお腹の鳴る音。
つまり、お腹が空いている時に起きている。

ならば、お腹のキュルキュルだけでも治めてあげようと、ドライフードを一掴み持ってきた。
食べるかな、と思って手のひらに乗せて差し出すと、むしゃむしゃ食べている。
もやってみれば」
横から騒ぎで起きてしまったターミ兄が言うので、少し水もやってみる。

すると・・・ピタっとではないが徐々に呼吸が落ち着いてきた。

どういう事よ?
空腹でどうかなっていたわけ?

私達は獣医ではないから確かなことは言えないが、どうも空腹時間が長すぎるとよろしくないらしい。

と言う事で、”お夜食”と称して寝る前にほんの少しご飯をやることにした。
あまり遅くてもいけないだろうから、最後のトイレの30分前にこれを与え
それからおしっこをさせて就寝、というスケジュールに変えてみた。
もちろん”お夜食”の分、夕食は減らす。

そのせいかどうかわからないが、今朝は6時過ぎまで普通に寝ていたようだ。

皆さんのハアハアは、いかなる状況の時起きているのだろう。
もし空腹時だったら、爺と同じかもしれないので少しご飯かおやつをやると
治まるかもしれない。
けれど全然違う状況だったら、やっぱり爺は
あんただからなあ
と言う事になる。

まあそんなわけで、しばらく"お夜食”で様子を見る事にした。
そう言えば、昼間ハアハアいったことは一度もないんだよなあ。
また獣医さんに報告してみよう。
でも言われそうだ。
「あんただからなあ」

本日、動画は撮り損ねました。
どうしてもウンPにこだわるターミ兄ですが、そう言うときは散歩に行っても
しなかったり。

「ふん、ただで撮らせるかい(ラブ爺)」

写真もニューではないです。
変な顔~




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パオパオの意味するところ
2006年02月17日 (金) | 編集 |
シニア犬のお世話については、経験してみないとわからない事がたくさんあると思う。
若い時からは想像も出来ないことをしでかしてくれたり、思いもかけない変化があったり。

シニアわん世話人先輩の方から学ぶ事もたくさんあるし、お仲間からの情報が
とても役に立つ事もある。
そしてまあ、たまには爺の日記も皆さんの役に立っているかもしれない。(と思いたい)

本日は、爺のパオパオ分析研究結果を発表したいと思う。

爺のパオパオ・・・・若いときはこんな鳴き方はしなかった。
「バウバウ」と貫禄のある声で吠えたので、姿を見ない人は
シェパードか何かですか?」
と聞いたりしたものだ。
そのせいかどうか、泥棒に入られた事もないし(それは違う理由かもしれないが)
夜遅く爺と暗い道を歩いていても、何とも思わなかった。(それも違う理由だろう)

このアシカ鳴きはごく最近である。
そこで爺が何を要求しているのか、観察してみる事にした。

パオパオ歌っちゃう時はいつか、と言うと最初は私が爺を残して二階に行ってしまった時だった。
この頃は大雑把に、
「わし一人置いて、何で二階に行っちゃうねん」
と言う意味で鳴いていたようだ。
私が二階にいる、と言う事はわかっていたらしい。
その証拠に、買い物等で出かける時には鳴かなかった。
ただ、同じ屋内にいるのに離れたところに行ってしまうのが気に入らなかったのだろう。
見えるところに戻ってくれば、パオパオは納まった。

ところが、ここ2,3ヶ月は直ぐ傍にいてもパオパオ鳴く事が多くなったのである。

目があまり良く見えないので、気が付かないのかな?と思ったのだが
そればかりでもなさそうだ。
そこで、爺の要求していそうな事をいくつか試してみることにした。

まずはオーソドックスに、トイレ
これは時間や、朝のうんpの具合などから大体想像がつく。
もしくは水を何時にどの位飲んだか、と言う事でほぼわかる。
もちろん、本犬にもわからない突然の衝動で、間に合わない事もあるのだが
こういうときはパオパオも何も出ないで、ブツのほうが先に出てしまう。

トイレ以外でパオパオ歌っている時は、である事が多いのも研究結果でわかった。
爺にはこだわりがあって、御飯・ミルク・水、と守らなければならない順番があるのだ。
この順番を間違えると、爺は怒ってうろたえる。
「ち、ちがうねん、水じゃないねん、ミルクが先やねん」

おたかりのに後にも、お口をすすぐお水を御所望なさる。
これを忘れるとパオパオお歌いになる。
「はよう、水を持て」
ハイハイ、すいませんねえ。

さて、トイレも完璧、お水もお持ちしたのにパオパオお歌いになられるときは
何を御所望なのか。
最新の研究結果、それはマッサージである事が判明した。

爺が良くお休みになられているとき、そう言うときはあんよがぽかぽかと暖かい。
ところがあまりにも寒い時、外からお帰りになった時などは足先がとても冷たくなっている。
こう言う時、爺は
「あんよをマッサージせえ」
と仰せになるのだ。

ハイハイ、これでよろしゅうございますか。

その他、ちょっとあったかいから良いかなあと思って毛布を掛けてやらない時も
パオパオお鳴きになる。
この時も掛け方に注意が必要であって、太巻き寝をご所望の時・下半身だけ寒い時・
足だけ暖めたい時、
それぞれに応じて掛け方を替えないとご満足いただけないのだ。

以上の研究成果により、ここのところはハアハアも出ず比較的安らかにお休みになられているようだ。

代わりに、私はちっとも安らかにお休みになれなくなった。

ま、いいか。イライラしたらターミ兄に当たれば良いんだもん。

「わしのせいやないで。わし、一所懸命生きてるんやで」(ラブ爺)
  

病院
2006年02月13日 (月) | 編集 |
今日は実家に行く日。

今週中にでも往診してもらうつもりだったが、今日はたまたま実家のとうちゃんが
暇だと言うので、とうちゃんとラブ爺を連れて病院に行ってみた。

無論、事前に電話をして
「良いですか、今から行きますよ。覚悟はいいですね?」
と脅・・・いや、お願いをしてから出かけた。

病院にラブ爺が行くのは何年ぶりだろうか。
12歳のタマあがり手術以来かもしれない。だとすると、4年間爺は先生に会っていない。
わんこの4年間は長い。
人間だったら、15年くらいご無沙汰しているような感じだろうか。

前回病院に行った時は、ラブ爺は大暴れをした。
が、今日はさすがに何も言わなかった。
一回「ぱおっ」と言ったが、別に痛くも痒くもないとわかるとじっとしていた。

特に目立った症状が有るわけではないので、血液検査等込み入った事はしなかった。
聴診器を当ててもらい、あちこちを触ってもらう。

「お尻のところにこぶみたいなのがるんだけど」
と診てもらう。
「ああ、これはねぇ・・・」
レントゲンを撮ったり組織を取って詳しく調べなければわからないが、
多分腫瘍だろう、とおっしゃる。
それはそうだと思っていたので、別に驚きもしなかった。
「もうトシだから、いじくらない方が良いと思うよ」
私もそう思う。
無理をすることもあるまい。

この先生の好きなところは、無理強いをしないところだ。
やたらに薬を盛り付けたりもしない。余計な事もしない。
だからきっと儲からないのだろうけど、そう言うところを私は信用している。

結局爺は、
年相応、もしくはお年しては良い方」
と言う診断だった。
心音に雑音はあるものの、まあこれもトシだから仕方ない。
別に心臓病用の処方食に切り替えるほどの事もないし、なにか薬を飲む必要も今のところはなさそう、との事だった。

「16歳かあ・・」
先生、しみじみおっしゃる。
見たことないや
そうでしょう。私も見たことなかったもん。

もし何かあったら、事前にわかれば往診します、との事で、とりあえず今日は
そのまま帰ってきた。
何もしていないので御代は1000円。ツメを切ってもらった。

トシ相応、ならばそれで良しとしよう。
出来る事はしてあげるから、頑張りな。

でもあんまりぱおぱお鳴かないでおくれ。

お風呂上りの、ラブ爺のヌード。
結構太めかもしれない。
ラブ爺のため息
2006年02月11日 (土) | 編集 |
フォー、じゃなくてふぅ~

ラブ爺はよくため息をつく。
理由は人間とほぼ同じらしい。
例えば・・・

ずっと前の事だが、先日旦那さんを亡くされた看護婦さんの友人が遊びに来た時。
彼女は大の犬好きで、しかも犬をならす名人である。
彼女が以前飼っていたシェットランド・シープドッグなんて、天才犬の部類に
入るのではないかと思うくらい、しつけが行き届いていた。
そして人にはなつかない先代わんも、彼女には良くなついていた。
と言うか、一目置いていた。

その彼女が、何を思ったかラブ爺に腕のマッサージをしてくれた事があった。
爺は、それはそれは気持ち良さそうに目を細めてうっとりしていたのだが
そのうち、
ふぅ~~~
と大きくため息をついた。
それは、手ぬぐいを頭に乗っけたおじさんが温泉につかって最初に発する
ため息のようだった。
そう、気持ちの良い時の恍惚のため息。
「なんでため息ついてるの??」
友人大笑い。
それくらい人間くさいため息だった。

他にも、ガッカリした時などもため息をつく。
「あ~あ。なんてこったい
みたいな感じのときだ。
これも人間そっくり。

人を馬鹿にしたように見下す時も、ため息をつく。
「はぁ~~ばっかじゃないのかねえ」
というせりふが聞こえてきそうなため息である。

なんにせよ、爺は良くため息をつく。
若い時ほどではないが、今でも時々「ふぅ~」と言うのが聞こえる。
最近は不満が多いのかな。(何でやねん)

今日のラブ爺。
久しぶりにお風呂に入った
ターミ兄がすっぽんぽんで洗ってくれた。

出た後、寒がるので膝枕でドライヤータイム。

でも恍惚のため息は出なかったぞ。
気持ち良くなかったんかい。



カレーのあとは
2006年02月10日 (金) | 編集 |
とりあえずラブ爺はいつもの状態に戻った。
結局何だったのかはわからないが、これをきっかけに病院嫌いとか言ってないで
少し健康管理を見直す事にした。

ラブ爺が子犬の頃からお世話になっている実家近くのU先生は、
先代わんからの付き合いなので多少融通がきく。
今の家の近くにも病院はあるのだが、”若い時を知っている獣医さんの方が何かと良いのでは”
と言うターミ兄の提案のもと、いろいろ相談してみる事にした。

まず、どうやって診てもらうか。
病院嫌いな爺を病院に連れて行くのは、あまり気が進まない。
そこで、私が実家に爺を連れて行ったときに往診してもらえないか交渉する。

「本来は往診はしていないのだけれど・・・」
とやや消極的なU先生に、
「じゃあ、悪いから良いです。
とうちゃんと無理して連れて行きますわ」
と言ってみる。
「う~ん、それじゃあ行かれそうな日にあらかじめ連絡して行って、聴診器当てるくらいなら・・・」
言う事を聞かないと、車に爆弾でも仕掛けられると思ったのだろうか。
U先生、自ら妥協案を出してくれた。

とりあえず来て診てくれれば、助かるし安心だ。
もし何か問題があったら、それから病院に連れて行けば爺の負担も飼主の負担も
(こっちの方が大きい)少なくてすむ。

交渉成立と言う事で、実家に行った際に定期健診を受けられる事になった。
先日は急に交渉したので来てもらえなかったが、来週あたりでも診てもらえれば
爺の健康状態がきちんとわかる。
飼主が見る限りあまり問題はなさそうだが、専門家にちょくちょく診てもらえれば
それに越した事はない。

爺は、普通のわんと違って変な症状を起こす事を、U先生は良く知っている。
12歳の時、手術をお願いしたのもこの先生だ。

今回の、”早朝呼吸が早くなったが、御飯を食べたら治まった”という症状も
「う~ん、普通あまりないんだけど・・・」
と、早速U先生を悩ませた。
毎回変なことを言うので、爺はU先生には
あんただからなあ・・・
と言われている。

でもね、珍しい症状も診た方が良いでしょ、先生。
勉強になるよ。

さて当のラブ爺は・・・
人を寝不足にしておきながら、食べる事には相変わらず意欲満々だ。

「御飯はまだかいな」

まだだってば。




カレー事件
2006年02月08日 (水) | 編集 |
今日はこれからお通夜に行くのに、ラブ爺にやられてしまった。
そう、寝うんカレーピーを・・・

ブリブリと怪しい音がしたので見てみると、台所の床にカレーがお玉いっぱい。

ぼろタオルをありったけ出して、拭き拭きしましたわ。
み~んなカレー色に染まってしまった。しくしく・・・

ラブ爺も汚れてしまったので、濡れタオルで拭き拭きしてお着替えざます。
また太陽さんから頂いたお洋服が大活躍。

こんな事書いてる場合じゃないんだけど、何だか言わないでお通夜に行くのは
良くない気がして(何で?)、取り急ぎ書いてしまった。はあ~

寝うんクラブの皆様、その後いかがでございますか。
冷えると良くないみたいでございますわ。
お気をつけあそばせ。

お葬式
2006年02月07日 (火) | 編集 |
今日は実のところ、話題をどうしようか迷ってしまった。
昨日までは、
”よし、明日は爺のあの癖を書こう”
なんて思っていたのだが・・・

実は友人の旦那さんが亡くなってしまったのである。

もともと胃がんを患っていたのに、先月から再入院してしまったと言うので
あまり良くはないと思ってはいたのだが、それにしてもこんなに早く
亡くなるとは思わなかった。

この友人は看護婦さんなので、既にいろいろ覚悟は出来ていたのだろう。
以前から
「もう老後はないのよ」
と言っていた。
それでもせめて今年いっぱいくらいは、と思っていたのだが。

思えば、初めて人様のお葬式に参列したのが、この友人のお母さんが亡くなった時だった。
当時私達は高校生で、授業をサボって、いやお休みして参列したのを覚えている。
意外にもこの友人がテキパキして、しっかりしていたのが印象的だった。
このとき初めて人様のお骨を拾うという経験をさせていただいた。

その次に参列したのが、近所に住む生徒のお母さん。
しょっちゅう月謝袋をなくし、時間はいい加減で練習もしてこない余り良くない生徒だったのだが
近所なので参列しないわけにはいかない。
40代半ばで病気で亡くなってしまったお母さんの父親なる人物が、
お見送りの際に当人と全く関係のない話をとうとうとしていたのが、妙な印象だった。

それからしばらくして参列したのは、自分の友人の告別式だった。
ものすごく親しかったわけではないが、ドイツに留学経験もある優秀なバイオリニストで、
日フィルの団員でもあった。
時々彼の生徒の発表会を手伝ったりして交流があったのだが
あるとき飛び込み自殺をしてしまった。
日フィルの海外公演が彼には重い仕事だったらしく、公演後ノイローゼのように
なってしまい、
ちょっと遠ざかっていた時だった。

彼の告別式では、儀式が終わるや否や葬儀屋が棺を運び出してしまったのを憶えている。
人様に見せられないお顔だったのだろう。
当時まだ小さかった彼の娘が、その辺をちょろちょろしていたっけ。
”子供がまだ小さいのに・・・”
何とも言えず後味の悪いお葬式だった。

その後は、今度は生徒のお父さんの告別式だった。
10代で結婚したと言うそのお父さんは、出張先で突然心不全で亡くなってしまった。
まだ28歳の若さだったのに。
若すぎる人のお葬式も、何とも言えないものがある。

その後、26歳で未亡人になってしまった生徒のお母さんは、旦那さんの
友人と再婚した、と風の便りに聞いた。
今どうしているか全く知らないのだが、あの生徒ももうとっくに成人したことだろう。

こうして思い出してみると、寿命で亡くなったという人は少ない。
正確には、私のばあちゃんだけかもしれない。
ばあちゃんは97歳だったし、概ね自分の思ったように生きてきた人だから
悔いはなかったと思う。
それでもお葬式は決して楽しいものでない。

明日は御通夜だ。
久しぶりに喪服を着る。
友人のことだから、きっとお母さんが亡くなった時のようにテキパキしっかりしているに違いない。

一段落したら一杯付き合おう。

・・・さて、ラブ爺は寒いのでひたすら寝ている。
最近の彼のブームは”犬恵方巻き寝
ほとんど太巻きと化している。頭がどっちだかもわからない。

でも御飯時になれば頭が出てくる。

「飯はまだか?」

まだまだだっちゅうの。

喜怒哀楽
2006年02月05日 (日) | 編集 |
先代わんはとても無表情だった。
丈夫で長持ち、性格粗暴なヤツだったが(ターミ家のわんはこんなんばっかり)、
オツムはあまり良くなかった。
柴の雑種なのだろうが、不幸な幼少期のせいかいつも額にしわを寄せていて
顔だけ見ると耳立ちの土佐闘犬のようだった。
他人にはなつかず番犬には最適だったが、無表情ゆえ何を考えているのかよくわからないヤツだった。

犬というのはそんなものだと思っていた私は、(たぶんかあちゃん達も)
ラブ爺と一緒に暮らしてみて
「犬とはこんなにうるさいものなのか?」
とびっくりしてしまった。

まず嬉しい時の表現が大げさだ。
しっぽをふりふりに振って(時にモノを落っことし)体をくねらせ、奇声を発して転げまわる。
顔も馬鹿丸出しだ。
先代わんがこんな事をしたら、悪いものでも食べて頭がおかしくなったと
思っただろう。

怒る時の表情も手が込んでいる。
先代わんはいつも不機嫌な顔をしていたので、実際怒っていてもよくわからなかった。
ラブ爺の怒りの表情にはいくつか種類があって、三段階くらいに細かく分かれている。

まずむくれる
97歳で亡くなったばあちゃんは爺の顔を見るたびに
「アンタはなんて器量が悪い」
と言ったのだが、そのたびに爺は嫌な顔をしていた。
しかもばあちゃんはまだらボケだったので、続けて3回くらいしつこく言うのだ。
ばあちゃんの認識するカッコいい犬と言うのは、シェパードのような犬であって
垂れ耳ダルダル口のラブ爺はブサイクそのものだったのだろう。
あまりしつこく言われた時は、爺は口の中で
うにゅうにゅうにゅ
と変な声を発し、部屋から出て行ってしまった。

かあちゃんが
「なんて大きな顔なんでしょう」
としみじみ言った時も、額にしわを寄せ
「ぶう~」
っと言うと、部屋の隅っこに行って丸まってしまった。

この”いじける”、”ふくれる”と言う表現は爺の良く使う手だ。

先日もあまりにも寒いので、うんpが終わったところでさらに歩こうとする爺を
無理やり引っ張って帰ってきてしまったら・・・
怒る怒る
自分の寝床に後ろ向きに寝っころがると、それきりふてくされて動かなくなってしまった。
ゆすっても、なだめすかしても
「ふん、どうせわしの散歩なんかどうでも良いんじゃ
と言わんばっかりに起き上がりもしない。

とうとうそのまま3時間くらい、ふて寝をしていた。

怒るのはしょっちゅうなのだが、そう言えばがっかりした顔をしたのは
あまり見たことがない。
例えば嫌な事があっても、がっかりするというよりは怒る。
怒って仕返しなり、嫌がらせなりをする。
そして悲しそうな顔に到っては、したことがないような気がする。
と言うより、悲しい目に逢った事がないのかも。

楽しいのはレトリーバーの専売特許みたいなものだ。
人間にはつまらない事でも楽しい。寝ていても楽しい夢を見ちゃう。
不機嫌顔の先代わんとは大違いだ。(先代わんは寝ていても難しい顔をしていた)

でも人間もそうだと思うのだが、あまり無表情で何を考えているのか
わからないタイプより、ある程度喜怒哀楽がある方が私は好きだ。

あ・・・だから爺にしてやられたのかな。

ちょっとつぶれて寝る爺。
ターミ兄の昼寝の友。寝てても楽しいらしい。
お気楽御気楽。



ラブ爺と子供
2006年02月04日 (土) | 編集 |
ラブ爺はとっても性悪だが、子供をいじめたり襲ったり威嚇した事はナイ。
と言って大好きだというわけでもなさそうで、ただ怒らずに見ていると言う感じだ。

10年位前だろうか、友人が小さな子供を連れてウチに遊びに来たことがあった。
その4歳くらいの女の子は、ラブおじさんを怖がることなく背中にまたがって遊んでいた。
やがてパタッという音がしたのでふとそちらを見ると、
「あっ・・・」
一瞬漫画の一コマかと思った。
女の子の2本足と爺の4本足が、全部天井に向いていたのである。
それから二人とも反対側にごろんと転がった。
「何してるの?!」

しかし女の子はニコニコしている。
どうやらまたがっているうちにバランスを崩して倒れ、爺も一緒に
転がってしまったようだ。
爺はと言うと、何事も無かったように黙って寝そべっている。
驚きはしたのだろうが、別に怒ってもいないようだ。
”子供はしょうがないねん”

怒られなかったからか、この子は全く犬を恐れない子になったそうだ。

この女の子がもっと小さい時のこと。
ラブ爺があまりにも台所で悪さをするので、私達は台所の入り口に
バーベキュー網を置いた。
踏んだ感触が嫌らしく、この網一枚で爺は台所に入らなかった。
私達はわざとらしくこの網を避けてまたいで台所に入り、嫌な物だと言う
印象を爺に与え続けた。

ところが、である。
この子が何気に、この網の上をハイハイして越してしまった。
気が付いていませんように・・・そう思ってラブ爺の方を見ると、
彼はその様子をじ~っと見ていた。
しまった、見ている・・・

案の定、爺は網を歩いて渡ってしまった。
”こんな子供に渡れる物なら大した事なかんべ”
そう学習したのだろう。
私達は仕方なくバーベキュー網を片付けた。

公園を散歩していた時の事。
通りの向こうから20人くらいの小学生の集団が、こちらを目指して
走って来るではないか。
「なにを目指してるのか?」
後ろを見たが、別に何もない。
「何だろう?」
と考える間もなく、私達は子供達に囲まれてしまった。
この子達の目的は私達だったのだ。
わ~犬だ犬だ犬だ~
「かわいい~」
「真っ黒だ、でっか~い」
オイオイ、キミ達は何なんだね??
子供達は私に何も聞かず、ラブ爺をさわりまくり始めた。
ラブ爺は最初、
「なんじゃらほい?」
とびっくりしていたが、この時も怒るでもなくされるがままになっていた。

課外学習か何かだったのだろう。
でもさ、センセイも何か言ってちょうだいよ。
いきなり囲んでさわりまくるのはないでしょう?
神経質なわんだったら、噛み付かれているかもしれないぞ。

きっとこの子供達は
”わんは触れる生き物”
と思ったことだろう。
でもどのわんもじゃないからね。

子供が犬を好きになる。
これは良いことだと思うのだ。
爺もちょっとは役に立つ事があるようだ。

ご飯を待機するラブ爺。
定刻30分前から並び、30秒で完食する。
そのあとのおたかりも大事なイベントだ。
好き嫌い
2006年02月03日 (金) | 編集 |
ラブ爺はかなり卑しいヤツだが、だからと言って何でも食べるわけではない。

例えばフルーツの類はあまり好きではなく、みかんやバナナなどは差し出しても
ふんと鼻で小突いて食べようとはしない。
「わし、猿やないで
とでも言いたげだ。(バナナケーキは好きです。←念のため)
りんごもやればしぶしぶ食べているが、あえて欲しがりはしない。
これは”お腹に良さそうだから”仕方なく食べている、と言う感じ。

と言うわけで、テーブルに置いてあっても見向きもしないものもあるにはあるのだ。
しかし、一度食べて”これは好かん”とレッテルを貼られたブツはともかく
未知の物体Xに関しては、ラブ爺がどうするかわからない。
わからないのだから、隠しておけば良いのだが
「まあ、これは盗らないでしょう」
と安易な予測をして失敗する、と言う事もしばしばあるのだ。

「こ、これは食うのか」
と意表をついて盗まれたのは、こんにゃくの煎り煮
こんなものは盗らないだろう、とかあちゃんが台所のカウンターに放置してしまった。
しばらくして来てみると、器が床に伏せて置いてあり中身はからっぽ。
「なんでこんにゃくなんか食べるの?!」
たぶん油で炒めてあったので、油のにおいにつられて食べたのだろう。
ただの煮物だったら食べなかったかもしれない。
それから2,3日、ラブ爺はこんにゃく入りのうんpをした。
マンナンライフで、さぞかし腸がすっきりしたに違いない。

「それはないだろう~」
と思ってしてやられたのは、別のもの。
”それ”は、盗ってはみたものの、お気に召さなかったらしい。
しかも、私は”それ”に気が付かず踏んづけてしまった。
何故気が付かなかったかというと、柄の絨毯の上にそれが落ちていても
ぱっと見にはわからないような色をしているからだ。
”それ”を踏んだ瞬間、私はいや~な感じがした。
「もしやうんpを踏んだ・・・?それともゲロッパか・・・?」
そのくらいおぞましい感触だったのだ。
恐る恐る足元を見てみると、そこには蕎麦が落ちていた。
「なんじゃこりゃ~!」

気に入らないなら盗らなきゃ良いじゃないか!
財布を盗んだものの、中身が少ないので腹を立てて財布を捨てた。
そんな感じなのだろうか。

以来、爺は蕎麦は盗まない。
我々が食べていてもたかりに来ない。

結構好き嫌いがあるラブ爺である。

今日のラブ爺。
盗人と言うより、変なおじさん。



余罪の数々(牛肉事件)
2006年02月01日 (水) | 編集 |
ラブ爺は人のスキをつくのがスキだ。
だから当然、ターゲットはスキだらけの人物となる。
我が家の場合、それは実家のかあちゃんだった。

事件が起きたのは、暑くも寒くもない初夏の頃だったような気がする。
普段あまり料理をしないかあちゃんが、その日は何故か牛肉を買ってきた。
多分、数少ないレパートリーの肉じゃがかすき焼きを作ろうとしたのだろう。
かあちゃんは生の牛肉300グラムをまな板の上にポンと置いた。
それからふと、
「あ、洗濯物を取り込まなきゃ」
と思い出し、二階に行こうとした。

そこでもちろんチラリと見たのは、したり顔をして寝そべる若造のラブ爺
こいつをここへ置いてはおけない。
置いておいたら牛肉を食べるに決まっている。
かあちゃんはラブ爺に、
「二階に一緒においで」
と声をかけ、若造ラブ爺を二階に連れて行った。

そんな事は知らない私、いくつかのレッスンを終えお茶でもしようかと音楽室から出てきた。
すると・・・

台所から、クチャクチャシーハーしながら若造ラブ爺が出てきたではないか。
いつもなら音楽室を開けるとそこに待っているのに、なぜに台所から・・・??
しかもこやつ、目が泳いでいるぞ・・・
あやしい!


台所に入って真っ先に目に付いたのは、生肉を置いた形跡のあるまな板。
もちろん肉はナイ。跡だけだ。

私は直ちにかあちゃんに問いただした。
「何で肉とこいつを一緒に置いておいたの!?」
「えっ?」
かあちゃん、まな板を見てびっくり。
「アラ!何で?」
それから若造ラブ爺を見て、
「なんでアンタここにいるの?!」
「じゃあどこにいたのよ」
「二階にいたのよ。洗濯物を取りに行ったらちゃんとついてきたのよ。
後ろにいたのよっ!」

若造ラブ爺、かあちゃんが洗濯物取りに熱中している間に、そ~っと足音を忍ばせて
階下に降りて行ったらしい。
「何にも物音がしなかったわ」
そりゃ~意図的に抜き足差し足で移動したんでしょうさ。
季節が良かったので、あちこちのドアが開けっ放しなのも計算済みだったに違いない。
居残っていると怪しまれるので一緒に行き、チャンスを見て脱走した。
そういうことなのだろう。

しかしツメが甘かったのは、私が出てきてしまったので発覚が早まってしまった事だ。
かあちゃんと私は同時に若造ラブ爺を睨んだ。
こいつぅぅぅ・・・

ヤバイ!ッと思ったラブ爺、タマよりも早く逃げ去った。
でも追いかけて叱ったってダメだ。
牛肉は戻ってこない。

結局別のメニューにしたのか、また買いに行ったのかは憶えていない。
ラブ爺が、時間が経っても狙った獲物を忘れないヤツだということを
この時学習した。

最近ではいろいろ忘れているようだが、余り気にしていないらしい。

あまり見たくないラブ爺のお腹~